チロルの位置

ヨーロッパアルプスの東端の山岳地帯、オーストリアとイタリアの国境にまたがるエリアの総称を「チロル」と言います。
地図の緑色枠部分はオーストリア・チロル州、茶色枠部分はイタリア・トレンティーノ=アルト・アディジェ州のボルツァーノ自治県(南ティロル)と"なります。

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北・東チロル(オーストリア)は、美しい緑のアルムと輝くお花畑、澄み切った青空に白く輝く山々、カウベルの音が軽やかに響き渡る谷間には可愛らしい家や教会が建ち、優しく牧歌的な風景が広がります。変化に富んだ自然、絵のように美しいその風景は、「アルプスの宝石箱」との異名を持つほどです。

一方の南チロル・ドロミテ(イタリア)は、小さな美しい村の背後に、突然のごとく垂直に聳え立つ奇岩・奇峰・怪峰の数々、ドロマイトが創り上げた自然の造形が圧倒的な迫力で迫り来るドロミテ山塊など、力強く豪快な風景が広がります。
二者の風景のコントラストは、見る人に深い印象を与え心に刻まれることでしょう。

チロル・ハイキングの特徴

チロルのハイキングエリアは大きく5つに分かれており、3,000m級の高峰や氷河を臨むコースから、なだらかな山の稜線を歩く展望コースまで、約3,500kmにも及ぶコースが整備されております。体力・目的に合わせてコースを選ぶことができるため、初めての方やお子さん、本格的な登山をしたい中級・上級者までどなたでも楽しむことが出来ます。
当社ツアーでは、登りはリフトやゴンドラなどの山の交通網を利用します。ハイキング中部分的な登りはありますが、標高差は少なく、日本で年に数回程度のハイキングをされている方であれば、無理なく歩けるコースへご案内いたします。のんびりと景色を楽しみ、絶景や美しいお花畑では、写真撮影する時間をたっぷりとる”ゆっくり”歩くハイキングスタイルです。
尚、オーストリアでは、団体ツアーでのハイキングの場合、現地山岳ガイドの同行が法律上義務付けられております。
標高

ハイキングの拠点となる宿泊地の標高は、以下の通り。

[チロル州]  ゼーフェルト 1,180m / セルデン 1,377m /  インスブルック(チロル州都) 600m
[南チロル]  ミズリーナ湖畔 1,756m

コース中に含まれるハイキングの到達地点に標高3,000mを超える場合がありますが、短い滞在ですぐに下りますので高度障害の影響はまずありません。
気候・服装

インスブルック 各月の平均最低/最高気温
6月 7月 8月 9月
11℃/23℃ 12℃/25℃ 12℃/24℃ 9℃/20℃

ハイキング中の宿泊地はインスブルックより少し標高が上がるため、上記気温より少し涼しくなります。7月・8月は好天なら日中は30度近くまで上がることがあり、半袖でも過ごせますが、朝・晩は冷え込み、フリースやジャケットなどが必要です。
ハイキング中のスタイルは、上:Tシャツ、長袖シャツ、フリースかジャケット、下:動きやすいパンツが基本です。時間・場所の変化に合わせて体温調整が出来るよう、脱ぎ着しやすいスタイルで。晴天時には日差しがきつくなりますので、帽子・サングラスをお忘れなく。
持ち物

靴は、ハイカットのハイキングシューズをご用意下さい。防水のものがおすすめです。夏は夕方頃に突然の降雨がありますので、上下セパレートの雨具(ゴアテックス製など)をお持ち下さい。雨具は防寒具としても利用できます。リュックサック(ザック)は、雨具・飲料水・タオル・貴重品などが入る程度のサイズのものを。
ハイキング中のストックの使用をお勧めします。現地でも購入できますが、ヨーロッパ製のものが多く、品質は間違いありませんがやや割高です。また、チロルの小さな街では登山用品店がない、または休業している場合もありますので、日本からご用意頂いた方が良いでしょう。
宿泊施設
弊社ツアーでは4つ星クラスのホテルを利用します。小規模な家族経営のホテルや、格式高い大型ホテルもありますが、全てのホテルに共通することは、「チロルらしさ」を大切にしていること。木造りの温かみのある内外装、バルコニーは美しい花々で飾られ、チロルの風景に溶け込み一体となっています。ホテル内レストランでは、チロルの伝統料理を楽しむことができます。
尚、チロルのホテルは、「ジャーマンツイン」と呼ばれる、ベッドが離れていないタイプのツインルームが一般的です。マットレスやシーツ、ブランケットは2つに分かれており、マットレスは10cm程度の間隔があり独立しています。また、各お部屋は画一的ではなく、お部屋によって広さや調度品等が異なるヨーロピアンスタイルとなります。
食事・水

四方を他の国と接するオーストリア。チロルの料理は、様々な地方の料理の影響を受けながら、年月を重ね作り上げられた、郷土色の強い伝統料理です。アルプスの大自然の麓、酪農の盛んな地方でもあり、チーズ(ケーゼ)やベーコン(シュペック)、ハム(シンケン)とジャガイモ、季節の野菜を使った料理がメインとなります。全般的にボリューム満点、日本人にはやや濃い味付けかもしれません。北イタリア(ドロミテ)では、上記に加えパスタやピッツァ、イタリアンワインを味合うことができます。
チロルの食事の際の楽しみは、何と言っても地ビール。チロルには歴史あるビール会社がたくさんあり、様々な種類のビールを楽しむことができます。レストランによっては自家製ビールを出してくれるところもあります。その他、シュナップスと呼ばれる強い蒸留酒などもあります。
アルプスの麓にあるチロル。水は大変良質で、衛生上は水道水も安心して飲むことが出来ます。ただし、水の質が日本とは違うため、お腹の弱い方はミネラルウォーターの飲用をおすすめします。ミネラルウォーターは炭酸入りが殆ど。炭酸なしが良い場合は、「non gas」と言って買います。
花とシーズン

チロルに夏が訪れるのは6月初旬。標高1,000m付近から少しずつ花が咲き始め、6月下旬には標高2,000m付近に達します。7月に入ると草原は花畑となり、ハイキングコースの至るところに可憐な高山植物を見られ、まさに”フラワーハイキング”のベストシーズンとなります。8月にはさらに標高の高い場所の花々が見られるでしょう。9月に入ると花の数は少なくなりますが、同時に観光客もぐっと少なくなります。中旬までは、天候が安定し、空は高く澄み渡り、美しい展望と静かなハイキングを楽しむことができる、「隠れたベストシーズン」と言えるでしょう。
チロル・滞在地情報

ゼーフェルト 州都のインスブルックから北西に位置し、多くの湖も点在し周囲を山に囲まれた風光明媚な高級高原リゾート地。
チロルを代表するスポーツリゾート地で、2度の冬季オリンピックの際のノルディック会場として有名。
絵のように美しい教会「ゼーキルヒル」は、村のシンボル的存在。
セルデン チロル最長の谷「エッツタール」の中心地。
チロル州最高峰のヴィルトシュピッツェ(3,768m)を抱き、オーストリア・アルプス中、最も広大な氷河域を有するエッツタラーアルペンの登山基地でもある。
「エッツィ」こと約5000年前のミイラ・アイスマンが、この谷の最奥で発見されたことでも知られる。世界を転戦するワールドカップのアルペンスキーは、毎シーズンここの街からスタートする。
ミズリーナ湖畔 冬季五輪で有名なコルチナダンペッツォから名峰ドライチンネンへの途中に位置し、周囲の山々が湖に影を落とす静かな山岳リゾート地。
朝夕の真っ赤に染まるモルゲンロートやアーベントロートの山々と星空の美しさは圧巻。
尚、南チロルは第一次世界大戦以前はオーストリア領であったため、現在でも地名表記はイタリア語とドイツ語の両方を使用することが法律で決められている。オーストリアであった歴史は未だに人々の生活や文化にも色濃く残っており、イタリアでありながらイタリアではない、「南チロル」という独立した地域を作り上げている。
インスブルック オーストリア、チロル州都。
「イン川に架かる橋」の意味を持ち、古くから中欧の交通要所。
ハプスブルグ家の繁栄と共に栄え、旧市街地は中世の面影が非常に色濃く残り、周辺も含めて大変見所が多い。
過去2度の冬季オリンピックが開催される。2008年世界文化遺産登録予定。

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